図書
『童話の聞かせ方』
巖谷小波(イワヤ,サザナミ) (1870-1933)著 本名:季雄 号:漣山人(さざなみさんじん) 賢文館発行 父が貴族院議員を務める裕福な家庭に育ち、医者となることを期待されて育ったが、文学を好み、尾崎紅葉の主宰する硯友社に入った。 新叢書『少年文学』の「こがね丸」(1891)がきっかけとなり、博文館から次々にお伽噺を発表している。1894年からは雑誌「少年世界」の主筆となり、児童向け雑誌「幼年世界」「少女世界」や、「日本昔噺」「日本お伽噺」「世界お伽噺」などの叢書を発刊する。 1898年から毎月、幼稚園児にお伽噺口演を試み始める。 1900年、2年間、ベルリン大学附属東洋語学校に日本語教師として赴任し、帰国後、ドイツでの見聞をもとに、「学校芝居」を提唱し、そのための脚本も書いた。 本書は『模倣でなく独創的であれ』の一言に尽きる。 旧大橋図書館でも何度も読まれたであろうと推測される。
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