江見水䕃(1869-1934)(エミ,スイイン)
本名は忠功(タダカツ)
博文館編集者、小説家
作品は通俗小説、推理小説、冒険小説、探検記など多岐にわたります。
代表作の『自己中心明治文壇史』は、明治時代の文士の生活を伝える貴重な記録となっています。序では「長短二千余の作中、後世に伝わるのはこれのみか」と予言しています。
『開化珍話・気楽道中』は十五歳の時の草稿をもとに、全編洒落の効いた自筆の絵と文で構成されています。
「水䕃作品手沢本集書」から、水䕃作品の他、水䕃作品を批評した本も集められているとわかります。
水蔭作品には、おもて表紙裏、見返しの面に、出版当時の新聞雑誌掲載の批評及び広告切抜を貼付し、自筆で書き込みをしているものもあります。
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