椎尾弁匡(1876-1971)(シイオ,ベンキョウ)
仏教学者、浄土宗僧侶
1945年 大本山増上寺法主(第82世)
1964年 三康文化研究所初代所長兼館長
洋装本では大正末から昭和初頭にかけての内外の仏教学、印度哲学、宗教学の研究書、和装本では浄土宗関係の版本、写本類があります。増上寺法主として伝法関係の著書をまとめた際の資料『円戒宗脈口伝鈔』『化他五重相承式』『五重伝法綱要義』などを始めとする貴重な江戸期の写本・版本類や、積極的に収集されたという増上寺の子院・学寮の旧蔵印がある資料も多く残されています。
蔵書が散逸されないことを願っていた故人の遺志により、遺族から寄贈されました。
「財団法人三康文化研究所所報」第7号は、椎尾弁匡博士の追悼号となっています。
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